金子達仁

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    1: 動物園φ ★@\(^o^)/ 2014/06/22(日) 08:46:09.15 ID:???0.net
    【コラム】金子達仁 2014年
    コスタリカにできて日本にできぬはずがない

    先制弾を許し、ぼう然とする(左から)マルキジオ、バロテッリ、デロッシ(AP)

     我が目を疑った。

     これが、あのイタリアなのか?これでも、W杯なのか?それぐらい、試合はお粗末で単調だった。
    86年6月17日、W杯メキシコ大会の決勝トーナメント1回戦のことである。プラティニ率いるフランスと戦った前回王者は、まるで腑抜(ふぬ)けだった。どういうわけか、何大会かに一度、そんな試合をしてしまう悪(あ)しき伝統が彼らにはある。

     では、この敗戦はそうした伝統を踏襲したものだったのか。違う。イタリア人は激怒しているだろうが、彼らは勝ち点を盗まれたわけでも取りこぼしたわけでもない。強かったのは、明らかにコスタリカだった。完全なPKをチリ人の審判が見逃していなければ、スコアは2―0でもおかしくなかったが、その逆になる可能性はまずなかった。

     大会直前、日本に逆転負けを喫したコスタリカの方が、イタリアより強かったのだ。

     90年6月20日、コスタリカは戦前の予想を完全に覆し、決勝トーナメント進出を決めた。
    だが、あの時の彼らが、順位的には上回ったスコットランドやスウェーデンより強かったわけではない。試合は常に劣勢で、GKコネホの超人的な守りがなければ、3戦全敗で終わっていてもおかしくない内容だった。

     では今回の勝利も、守備陣の奮闘によるものだったのか?違う。コスタリカのGKはなんという名前のどんな選手だったのか、覚えている人はほとんどいまい。素晴らしかったのは前線のルイスでありキャンベルだった。

     順位表を見て、我が目を疑いたくなった。

     この試合の結果によって、前日2敗目を喫していたイングランドの敗退が決まった。さらに、コスタリカが決勝トーナメント行きのチケットを手にしたことで、ウルグアイかイタリア、どちらかもこのラウンドで消えることになる。スペインと合わせて3カ国の王者経験国が、早くもノックアウトされたわけだ。

     そして、D組の1位がコスタリカになる可能性も出てきた。つまり、日本が現在の苦境をはね返し、2位で決勝トーナメント進出することができれば、その相手はコスタリカか、あるいはコスタリカに結果だけでなく内容でも完敗したどちらか、ということになる。

     日本にとって歯が立たない相手か?違う。十分にやれる。この逆境から脱出することさえできれば、道は一気に開けてくる。

     まずは14年6月24日。そして決勝トーナメント1回戦となる6月29日――。世界中の人たちに言わせてみたい。言わせてほしい。言わせられるはずだ。

     我が目を疑った、と。(金子達仁=スポーツライター)

    http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/kaneko/2014/

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    1: 動物園φ ★@\(^o^)/ 2014/06/19(木) 16:06:51.70 ID:???.net
    ブラジルを“圧倒した”メキシコサッカー結実の時

     86年W杯、開催国メキシコは無敗で1次リーグを突破し、メキシコ中を熱狂させた。

     ただし、熱狂したのはメキシコ人だけだった。

     世界的に名が知られていたのはストライカーのウーゴ・サンチェスただ一人。絶対的に駒が足りなかったという面は確かにある。けれども、そうした面を差し引いても、彼らのサッカーは退屈だった。02年の日本が、10年の南アフリカがそうだったように、86年のメキシコにも、理想を追求する余裕はまだ
    なかった。

     潮目が変わったのは、FIFAから国際大会への出場を禁止された90年あたりだったか。78年大会で
    母国アルゼンチンを初優勝に導いた智将メノッティを監督に迎え、メキシコのサッカーは劇的に変わった。

     簡単に言えば、つないで、つないで、つなぎまくる。群がって、群がって、群がりまくる。結果が求められる舞台から追放された痛恨の4年間は、世界で唯一、理想だけを追求することが許された4年間となった。

     あの時蒔(ま)かれた種が、この日、結実の時を迎えた。

     決定的な場面はブラジルの方が多かった。もっとも輝きを放ったのは、神がかり的なセーブを連発したGKオチョアだった。だが、この日のメキシコは勝ち点をかすめとることだけに腐心していたかつてのメキシコではなかった。彼らは結果だけでなく内容でもブラジルを圧倒しようとし、時間帯によってはそれに成功した。

     ブラジルに勝ったことのある国はあっても、ブラジルを圧倒しようとした国はほとんどない。まして、試合会場がブラジルともなれば、どんな強豪国であっても劣勢を前提に展開を考える。そんな中、ほんの数十年前まで退屈な中堅国でしかなかったメキシコが、アルゼンチンでさえほとんどやったことがないことをやってのけたのである。

     つくづく、ブレない理想を持つことの大切さを思う。

     サッカーには時の運という要素もある。どれほど素晴らしいサッカーを追求しても、なぜかうまくいかずに敗れることもある。メキシコとて、そうした神の気まぐれと無縁ではなかったはずだ。

     だが、ひとたびボール・ポゼッションを自分たちの生命線と決めた彼らは、94年も、98年も、02年も、06年も、10年も、常に誰が見てもメキシコだとわかるサッカーをやり続けてきた。

     確信が生まれた。

     過去、欧州と南米にしか抱擁を許さなかった黄金のカップは、いずれ、北中米の雄に抱かれる時が来る。
    そして、彼らの歩んでいく道は、間違いなく日本にとっても示唆に富んだものとなるはずだ。(金子達仁=スポーツライター)

    http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/kaneko/2014/kiji/K20140618008388630.html

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    1: DJかがみんφ ★ 2013/11/21(木) 20:09:11.36 ID:???0
    (金子達仁=スポーツライター)

    大迫が生んだ勝利だった。オランダ戦における彼のゴールがなければ、チームは完全に自信を喪失していただろうし、監督の更迭以外に再生の道はなくなっていた。
    壊れかけたチームを踏みとどまらせた薩摩隼人の一撃があったがゆえの、この日、ベルギー戦での勝利だった。多くの選手、ファンは、再び世界への希望を見いだしたことだろう。

    だが、まだ本物ではない。まったくもって、本物ではない。

    結果よりも内容を重んじていたはずの監督は、2点差のリードで迎えた終盤、露骨な守備固めに入った。総攻撃に出てくるであろうホームチームと真っ向から打ち合えば、当然、被弾のリスクは高まる。
    けれども、その果てにつかんだ勝利がもたらすものは、ガードを固めてかろうじて逃げ込んだ勝利よりもはるかに大きなものとなっていた。

    なぜ日本はベルギーからリードを奪うことができたのか。馬鹿(ばか)げているとしかいいようのないミスから失点したにもかかわらず、逆転することができたのか。
    たとえ過程の段階でミスが出ようとも、徹底してポゼッションにこだわるサッカーをやったから、だった。
    勇気をもって敵陣に踏み込んでいくサッカーをやったから、だった。

    >>2に続く

    http://www.sponichi.co.jp/soccer/yomimono/column/kaneko/2013/kiji/K20131121007054480.html

    2: DJかがみんφ ★ 2013/11/21(木) 20:09:24.87 ID:???0
    >>1の続き

    だが、監督が動いたことで、それまでのサッカーは消えた。
    あれほど圧倒していた相手に、あれほど押しまくられてしまった残り15分――。
    残念、としか言いようがない。メキシコにも負けないぐらいポゼッションに対するこだわりをみせたこの日の日本は、最後の最後で、メキシコならば絶対にやらないことをした。クリアで逃げるサッカーである。自らフィフティー・フィフティーの状況を作り出してしまうサッカーである。

    日本にとってのポゼッションは、まだ哲学ではない。信念でもない。苦しくなれば投げ出してしまえる程度のものでしかない。

    まだ、本物ではない。

    監督が本物を目指しているのかどうかもわからない。

    この試合は、今年最後の試合であると同時に、W杯前最後の真剣勝負でもあった。
    そこでああいう逃げきり方に走ってしまった以上、来るべき本番でも日本は同じことをやらざるをえない。他の逃げきり方……というか勝ちきり方を経験しないまま、しようとしないまま、終わってしまったからだ。

    オランダを圧倒し、ベルギーに勝ったことは高く評価できる。危機的状況が回避されたのも間違いない。
    だが、一度は世界一を目指すと選手が公言し、それを信じたファンもいた国ならば、ベルギー戦の残り15分に怒らなければならない。あの時間の戦いぶりを黙殺し、「勝ったからよかった」と浮かれる国からは、W杯で世界を驚かせるチームは出てこない。

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