コロンビアのペケルマン監督、ザック日本を丸裸！１１年アジア杯のテレビ解説していた

　ザック・ジャパンが丸裸にされていた―。Ｗ杯１次リーグ第３戦で対戦するコロンビア代表のホセ・ペケルマン監督（６４）が、日本代表が優勝した１１年アジア杯のテレビ解説者を務めていたことが１７日、分かった。開催地カタールの衛星放送「アルジャジーラ」で日本戦を含むほとんどの試合を分析し、多くの情報を持っているという。Ｃ組のシード国を指揮する名将だけに、初の８強以上を狙う日本はさらなる進化が必要だ。

　偶然とはいえ、あまりにも不運な巡り合わせだ。日本とＷ杯での対戦が決まる３年も前に、ペケルマン監督がザック・ジャパンを分析していた。日本サッカー協会関係者は「そういえば、確かにカタールにいた」と驚きを隠せない。

　ペケルマン監督は１２年１月にコロンビア代表監督に就任する前、解説者として活躍していた。
地元開催で熱心な取材活動を続けていたアルジャジーラは、分析力に定評のある同氏にアジア杯の解説を依頼。ＭＦ香川真司の２ゴールなどカタールを３－２で下した準々決勝や、ＦＷ李忠成の芸術的ボレーでオーストラリアを延長戦の末に下した決勝などを丁寧に解説していたという。

　アジア杯ではＤＦ吉田麻也がレギュラーの座をつかむなど、スタメンには１トップのＦＷ前田遼一以外は現在とほとんど同じメンバーが名を連ねていた。４－５－１の基本フォーメーションをはじめ、チーム全体のプレースタイルも変わっていない。アルベルト・ザッケローニ監督（６０）ら代表スタッフは、１１月の欧州遠征の際にベルギー－コロンビア戦（ブリュッセル）を視察しているが、本格的な分析はこれから。コロンビアに比べると出遅れ感は否めない。
（つづく）

スポーツ報知 12月18日(水)7時4分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131217-00000163-sph-socc
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（つづき）
　ザッケローニ監督は１次リーグで対戦する３か国の中で、コロンビアが最も手ごわいと断言。「選手を成長させるのが得意な監督がいるし、Ｕ―２０世代にも良いタレントがそろっている。流れによって柔軟に対応するすべ持っている」。母国アルゼンチンのユース世代を９５、９７、０１年に世界一へ導いたペケルマン監督の采配を警戒している。
最強の敵が待ち構える第３戦の前に、コートジボワール戦とギリシャ戦で勝ち点を稼ぎ、決勝トーナメント進出を確実なものにしておきたいところだ。

◆ホセ・ペケルマン　１９４９年９月３日、アルゼンチン生まれ。６４歳。７７年の現役引退後、９４年から母国のＵ―２０代表監督に就任。９５、９７、０１年と世界ユース選手権（現Ｕ―２０Ｗ杯）で優勝。
アイマール、クレスポ、リケルメら多くの名選手を育てた。０４年から同Ａ代表監督として０６年ドイツＷ杯８強。メキシコの２クラブを経て１２年１月にコロンビア代表監督に就任。ブラジルＷ杯南米予選を２位で突破した。
（おわり）