1: YG防衛軍 ★@無断転載は禁止 2016/11/07(月) 17:38:58.21 ID:CAP_USER9
ガンバ大阪、レッドブル・ザルツブルク、そしてヴィッセル神戸でキャリアを積み上げ、日本代表の主将として2度のワールドカップ出場を果たした。現役引退後もFIFAマスター入学やテレビ解説、さらには専門誌編集長を務めるなど話題に事欠かなかった稀代のサッカー人、宮本恒靖。40代を目前に控えたいま、彼は指導者として研鑽を積んでいる。

 ガンバ大阪の13歳チームの指導を経て、今春にはかつて自身も籍を置いたユースチームの監督に就任した。なぜ彼は、育成畑から指導キャリアをスタートさせたのか。直面する苦悩と葛藤、思い描く将来図とはいかなるものなのか。そして観察眼に優れる男は、ワールドカップ予選を戦ういまの日本代表をどう見ているのか──。

 ツネイズム、2016年アップデート版をお届けする。

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サッカーダイジェスト(以下SD) 昨年1月に古巣のガンバ大阪に指導者として帰還しました。およそ1年間はジュニアユースで13歳の選手たちを教え、今年の春からはユースチームの監督を務めています。そもそも、なぜ指導者の道に進もうと考えたのでしょうか。

宮本恒靖(以下TM) もっと日本でサッカーが大きな存在になってほしい。自分の中で基軸としてあるのが、そんな想いです。そのために自分になにができるか。いまは身体が動くし、自分のプレーヤーとしての経験を伝えられるのはひとつの強みやと思うんです。自分自身も指導者をイメージしながらキャリアを作ってきたところもありますし、そこをいまはやりたいと思ってます。

SD 指導キャリアのスタート地点はさまざまです。やはりガンバへの愛着が強かった?

TM スタートさせるならガンバで、というのはありました。

SD なぜあえて、育成年代から始めようと考えたのでしょうか。

TM 本格的に指導者を目指すとして、どういうスタートがいいのかはよく考えました。何人かの方に相談もしたんですけど、育成のところを経験したほうがいいという意見は多かったですね。去年「13」を見て、今年は「18」を指導しています。実際に現場でいろいろ感じるものもあるし、公式戦やJユースカップのような大会に来れば、例えば運営面で勉強になることもある。そこにいるからこそ分かる部分ですよね。立場が変われば視点も変わりますから。

SD この年代のチームを率いる指導者は、つねに結果と育成のバランスを考えなければいけません。難しさは感じますか?

TM それはあります。分量に違いはありますけど、じゃあ13歳は勝たなくていいかと言えばそれは違うと思うし、選手も僕も勝ちたいわけで。育てるほうに重きを置くのは何割かとか、いろいろ試行錯誤しながら取り組んでますね。

SD 例えばツネ監督は、試合前のミーティングで選手たちにどんな言葉をかけるのでしょう。

TM 試合前ですか? 短いですよ。心構え、自分たちがこの試合でやるべきこと、個々にやってほしいこと。で、締めて終わり。そんな感じですよ。

SD テレビ解説でも本領を発揮していましたが、伝えたいことを噛み砕いて説明するのが得意ですよね。そのあたりはスムーズなのでは?

TM いやそれはまた違いますし、まだまだですよ。もっと分かりやすくというか、どう話せば選手に落とし込めるのかについては、もっと磨いていかなあきませんね。

SD ご自身はディフェンダー出身です。例えばフォワードの選手にはどんなアドバイスをするのですか?

TM ディフェンダーとしてはこういう動きをされたら脅威に感じるとか、逆に怖くないとか、そういう目線で話す時もあれば、これまでの経験や解説者として分析してきたなかで積み上げた考えを、伝える時もありますね。

SD なにか特別な指導メソッドを取り入れているとか? モウリーニョやグアルディオラだったり、バルセロナの教本を参考にしたりとか。

TM これっていうのはなくて、もうすべてですよ。いろいろ経験してきたもの、ごちゃまぜですね。ユース時代の指導者やった上野山(信行)さんに始まり、ヘルト、クゼ、アントネッティ、早野(宏史)さん、西野(朗)さん、トラパットーニ。それに日本代表のトルシエやジーコもそう。全部見てましたから。18歳の時にこういう練習やったなぁとかいまでも覚えてますし、いずれは指導者に、と思い描きながら練習メニューとかを見ていたところも少なからずあるので。

2: YG防衛軍 ★@無断転載は禁止 2016/11/07(月) 17:39:12.19 ID:CAP_USER9
SD どうでしょう。宮本さんがガンバユースでプレーしていた当時から20年強が経過しますが、ガンバイズムはしっかり継承されていますか?

TM そこはやはり大事ですよね。僕だけじゃなく、コーチの梅津(博徳)もユース出身ですし、彼は長くこの年代で指導にあたってきた。ガンバのサッカーはつねにアグレッシブで攻撃的に行く。かといって守備も疎かにしてはいけないってところでね。練習の仕方はさすがにがらっと変わりました。昔はいまみたいに場面を切り取ってやる練習とかはなくて、とにかくゲーム、ゲームって感じでしたから。

SD 現役を引退して、FIFAマスターというFIFAの大学院に入学しました。もちろんいろんなカリキュラムがあったとは思うんですが、大多数のファンは「ああ、宮本はマネジメントのほうに進むんだな」とイメージしたはずです。

TM FIFAマスターで学んだ時間は本当に有意義で、充実したものでした。僕が強調したいのは、視点はたくさん持っていたほうがいいということ。現場での仕事をするにしても、マネジメントの側がなにを考えてるのかは分かっていたほうがいい。逆も然りで、両方の視点を持てたほうがいいと思うんです。いますぐにじゃなくても、もうちょっと先に役立つんじゃないかと。

SD 私なんかは最年少で日本サッカー協会の会長になる姿を連想してましたが。

TM いやいや(苦笑)。大変な仕事だと思いますけど、会長になられる方にしてもやっぱり、いろんな経験があってこそじゃないですか。

SD なるほど。では、今後の青写真は明確なものですか?

TM いま39歳。この40歳前後でできることはなにか。50歳前後でできることとはまた違うと思うんです。どんな立場かは分かりませんけど、いつになってもサッカーをもっとみんなに愛してもらいたい、サッカー文化をもっと根付かせたいという想いが根底にあって、そこに貢献していきたいんです。パイを広げる作業はまだまだ必要だと思うし、そこに関わっていきたい。ちょっとボヤっとしてますけど、そんな感じです。

※後編では、日本代表とガンバ大阪への熱き想いに迫ります。

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PROFILE
宮本恒靖 Tsuneyasu MIYAMOTO|1977年2月7日生まれ、大阪府富田林市出身。小5でサッカーをはじめ、金剛中を経てG大阪ユースに入団。下部組織初のトップ昇格選手となり、知性派ディフェンダーとして鳴らした。2007年1月にレッドブル・ザルツブルクに移籍し、09年2月にはヴィッセル神戸へ。U-17、U-20、U-23と各年代の世界大会をすべて経験し、ワールドカップには02年と06年の2大会に出場した。11年に現役を引退。来季はJ3を戦うG大阪U-23チームの監督就任が有力視されている。J1通算/337試合・8得点、国際Aマッチ通算/71試合・3得点。

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail2/id=20369

4: 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止 2016/11/07(月) 17:48:19.42 ID:iXjPx1vE0
ツネ様~

9: 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止 2016/11/07(月) 18:18:15.77 ID:8fPqViuU0
着実にキャリアを積み重ねてる感じがいいな

「間違いないです!」という思考停止のキャッチフレーズで人気解説者となり、
いきなりJ1クラブの監督兼GMになってJ2落ちさせるような人もいる中で

10: 名無しさん@恐縮です@無断転載は禁止 2016/11/07(月) 19:06:40.75 ID:qnvwsjP+0
優等生過ぎるけどこういう人材貴重だな
英語でマスター取れるくらいに頭いいし現場は早めに切り上げて協会の仕事して欲しい
今は英語喋れる選手増えたけどサッカーの専門用語は分かってもマネージメントの英語は出来ない訳で
学歴語学力経歴そよろってるからAFCやFIFAとやりあう仕事してくれ


引用元: http://hayabusa8.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1478507938/